星田妙見宮
ほしだみょうけんぐう
星の伝説に彩られた古社
北極星と北斗七星を神格化した妙見信仰が息づく古社。
影向石(ようごうせき)をご神体としています。
交野に残る「降星伝説」の地で、北斗七星が降り、三カ所にわかれて落ちた場所の一つとされています。
桜の名所でもあり、交野八景「妙見の観桜」に選ばれています。
住所 | ― | 大阪府交野市星田9丁目60-1 |
交通手段 | ― | JR・学研都市線「星田駅」徒歩20分 京阪電車交野線 「私市駅」徒歩30分 |
電話番号 | ― | 072-891-2003 |
営業時間 | ― | 授与所窓口受付時間 平日 8:00~16:30 土日祝8:00~17:00 ※10月中旬~1月末は、16時半までです。 |
定休日 | ― | なし |
WEB | ― | https://www.hoshida-myoken.com/ |
SNS | ― | |
駐車場 | ― | あり(20台)※裏参道は駐車できません。 |
伝説が息づく七曜星降臨の地
星田妙見宮は、交野に残る「降星伝説」の地です。
約1200年前、平安時代、弘法大師空海が獅子窟寺の獅子窟(獅子が咆哮した口の形に似た巨岩群)で、修行をしていたとき、北斗七星が降り、三ヵ所にわかれて落ちた場所の一つとされています。
「816年に星が落ちた場所と推測されているのが登龍の滝です。山の大部分が吹き飛ばされ、馬蹄形となったといわれています。毎年、星が落ちたとされる7月23日を星降り祭(ほしくだりさい)としてお祀りしています」と佐々木宮司。
拝殿まで長い石段を登ります。
「ご神体は、影向石(ようごうせき)と言い、磐座(いわくら)です。ご神体を囲む本殿を建てると、燃えるといわれています。神様が閉じこめられるのを嫌がっておられるのかもしれません」
「手前からは、ひとつの岩しか見えませんが、奥にもうひとつあります。その岩と岩の間、祠の部分を磐座(いわくら)といい神様がやどるといわれています」
「星田妙見宮は、星田神社の境外末社にあたります」と、佐々木宮司。
「ご祭神様は、ここは神社ですので、正式には天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)、高皇産霊大神(たかみむすびのおおかみ)、神皇産霊大神(かみむすびのおおかみ)となります。仏教においては、北辰妙見大菩薩(ほくしんみょうけんだいぼさつ)、とも申されますし、陰陽道においては、太上神仙鎮宅霊符神(たじょうしんせんちんたくれいふしん)です」
懐の深い信仰なので、どの神様、仏様を拝んでも大丈夫だそうです。
妙見信仰について
「北極星(北辰)は、根本の神だけれど、人間が命を与えられて、恵みを受けれるのは、北斗七星しか受けられません。北斗七星を通して、はじめて受けることができます。ですので、人々が拝むのは北斗七星なのです」と、佐々木宮司。
「北極星(北辰)と、その力を受けとめて人々に配る役割を担っている北斗七星を神格化したものを妙見信仰といいます。立春が過ぎて、はじめて妙見様がご降臨される2月8日に星祭が行われます。神様を迎えて、それぞれの星の巡りを照らし、清めてくださります」
七夕祭
毎年、7月6・7日に行われる七夕祭は、多くの笹飾りが置かれ、賑わいをみせます。
七夕まつりのクライマックスは、妙見河原での短冊笹のお焚き上げ。妙見太鼓と宮司の祝詞が、人々の短冊に込めた願いを天に届けてくださいます。
最後に、地元交野について
「交野市に日本の原点があります」歴史も文化も日本の原点がここには残っていると、佐々木宮司。「自然もいまだに残っているところですし、すべての人がここを交差してきています。そういう日本の文化の原点がいまだにある場所です」
「星田妙見宮に来られたら、諸法の実相を知見していただきたいと思います。自然の息吹、鳥のささやき、人との会話、すべてがなぜ生きているのか、生かされているのか。それらの営みを感じるきっかけになれば、神様も喜ばれると思います」と、お話ししてくださいました。