磐船神社

いわふねじんじゃ

悠久の時を経て、今なお伝説が息づく古社

かつての大阪~奈良の大動脈であった旧国道168号線沿いに、今は静かに佇む古社。
「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」がこの地に天降った際に乗っていたといわれる「天の磐船(アメノイワフネ)」をご神体とする神社です。
「天の磐船」とは高さ12メートルにもなる、見る人を圧倒する威容を持つ、船の形をした巨大な「磐座(いわくら)」です。
また、古来からの神道家や修験道の修行場である岩窟が境内にあり、一般の参拝者でも条件を満たせば実際に岩窟の中へ入る「岩窟めぐり」を体験することができます。
拝観料は一人500円となります。

※「岩窟めぐり」撮影禁止です、今回は特別な許可を得て撮影しています。
※申込書に記入いただき「岩窟めぐり」をご体験いただいております。

申込書のサンプルはこちらをご覧ください。

※交野町史では「天の磐船」を「天の磐樟船(あめのいわくすぶね)」と解説していますが、このサイトでは神社で読まれている「天の磐船(アメノイワフネ)」として紹介しています。

基本情報
住所大阪府交野市私市9丁目19ー1
交通手段京阪交野線「私市駅」~京阪バス「磐船神社前」バス停下車 徒歩3分
近鉄「生駒駅」~奈良交通バス北田原方面行きに乗換、終点「北田原」バス停 徒歩10分
電話番号072-891-2125
営業時間お守り授与、御朱印などの受付は10時~16時まで
岩窟めぐりは受付が10時~15時まで ※雨天中止、前日が雨天の場合中止となることがあります
定休日水曜日、木曜日 ※ご参拝は年中可能です。
WEBhttp://www.osk.3web.ne.jp/~iw082125/index-j.html
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駐車場あり、境内に5台、また近隣に公園駐車場有
行ってきました!

心落ち着く静かな場所

人里の喧騒を離れ、もう少しで奈良県という場所に、ひっそりと聖域に相応しい雰囲気を伴って磐船神社はあります。
今では自然あふれる静かな環境ですが、平成9年のなみはや国体にあわせて国道168号線のバイパスができるまでは、度々渋滞も発生する場所だったそうです。
バスの本数が少なく自動車で来ることが一般的ですが、朝一のバスで磐船神社まで来て、それから「星のブランコ」や「星田妙見宮」をめぐって、星田駅まで歩くというのも定番のハイキングコースだそうです。

「饒速日命」が天降った地

正確な建立年は不明ですが、「饒速日命の降臨の地を、交野市史では星田園地入口の岩山だとして哮ヶ峰『たけるがみね』と読んでいるが、磐船神社では、この神社一帯の山地がそれだとして『いかるがみね』と呼び、古代から聖地として信仰されていた」と西角宮司はいいます。
古代、交野地方で絶大な勢力を誇った、饒速日命の子孫と言われる肩野(かたの)物部氏によって祭祀が行われていました。

その後、物部氏の勢力が衰えると、生駒山系を中心とする修験道や山岳仏教の影響を受け、修験道北峯の宿・岩船の宿としてその行場に組み込まれてゆき、さらには住吉四神が祀られるなど、長い歴史のなかで幾度となく変化の時を迎えます。

江戸時代末期には、災害の影響などもあり荒廃していた時期もあったそうですが、昭和の初めに西角宮司のお爺様が宮司として就任され「ご飯も食べるものもないような状況の中で」大変苦労されて再建されたそうです。

最近ではパワースポットとして

特別宣伝しているわけではないそうですが、「大きな岩があって、まあ見るからにパワースポットなので」YouTubeをはじめととしたSNSでも紹介され、若い方にも人気があります
「普通と違う体験ができる」のが人気の理由だそう。
また、最近は御朱印やお守りも大変人気だそうです。

十種の神の宝を授かったという神話に基づくお守り

三度流されても、三度とも帰ってきたという、かえるの石像

そのかえるにあやかったお守りも

非日常の体験、岩窟めぐり

社務所にて受付をすませ、修行着である白たすきを着用して向かいます。
「体をくねらせながら入っていただくようなところがありまして、これを通り抜けるとお母さんの産道を通って非常に狭い苦しい思いをしてながらこの世に生まれてくるという。その生まれた時の再体験をここでして頂いて」
良いことはそのままに、悪いことだけをリセットすることができるご利益があるそうです。

岩窟内部は、一般の参拝者でも入ることが可能になったとはいえ、修行の場であるため険しい箇所もあります。
運動に適した服装で、油断せず心して挑んでください。
無事、岩窟めぐりを終えると、修了の印を押していただけます。

※撮影に関するトラブルが相次いだので、現在では撮影を禁止されています。今回は特別に撮影させていただきました。

岩窟めぐりの先には天の岩戸

修了の証として印を押していただきます

最後に、地元交野について

西角宮司に交野市についてお聞きしました。
「自然豊かな。まあ、大阪のオアシスみたいな」そして「なんと言っても人がね、皆さんいい人ばかりです」と、自然と人が素晴らしい場所だとお話しいただきました。
ただ、こちらへは地元の人よりも市外からくる人のほうが多いそうで、「ぜひ地元の人もたくさん来てほしい」とのことでした。

1500年以上も昔に栄えながら、仏教賛成の蘇我氏に対抗し、仏像崇拝反対を唱えて滅んだ物部氏の祖先を祀る神社だけに、西角宮司の笑顔には、日本の歴史の遠い過去の陰が宿るようでした。