交野、実は、巨石と巨岩信仰のまち

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交野は巨石がごろごろ

交野は太古から巨石と巨岩信仰で彩られたまちです。観光協会の名称のあたまにもありますように交野を「星のまち」と呼びますが、実は「巨石のまち」「巨岩のまち」がふさわしいかもしれません。

◆交野に、巨石と花崗岩の風化土砂が多い理由
 おおよそ260万年前のころ、交野山から磐船神社あたりの天野川上流域には今よりもっと高い山があって土石流と山の斜面の崩壊を繰り返しました。その結果、このあたり一帯の地質は、花崗岩の巨石と風化した土砂が堆積し今のようになったと考えられています。(14地形・地質[PDFファイル/262KB]-大阪府)
したがって交野の山や川は、ほとんど花崗岩の風化した土砂でできています

◆交野の主な巨石、巨岩信仰の神社など

●交野山観音岩 修験道のメッカだった交野山の観音岩。梵字を刻んだこの岩の上に立つと、大阪湾、六甲山、京都の山々が一望に見渡せ、世界の頂点に立って支配したような豪快なパワーを味わえます。

獅子窟寺獅子窟岩 弘法大師がそこで祈祷すると天から北斗星が降ったとされる獅子窟寺の獅子窟岩。この岩の奥に座ると、巨大な二枚貝の要部分から世界に向かって激しいエネルギーを発射できるようなパワーを感じます。

●星田妙見宮 弘法大師が降らしたとされる「北斗星」2個を織女石と呼んでご神体とする星田妙見宮。この岩の前に立つと、巨岩に太い根が生えて大地の勢いを吸いつくしたようなパワフルな生命力を感じます。同じ巨石でも、なぜ、こんなに異なったパワーを感じるのかと不思議です。古代の人たちは、こうした感受性はもっと強かったのかもしれません。

交野山(こうのさん) 観音岩

◆交野山(こうのさん)観音岩

大阪湾、六甲山、京都の山々を一望。

◆大阪湾、六甲山、京都の山々を一望。

獅子窟寺の獅子窟磐。

◆獅子窟寺の獅子窟岩。

星田妙見宮織女石(看板) ※巨石は撮影困難です。

◆星田妙見宮織女石(看板)
  ※巨石は撮影困難です。

 

●哮が峰 ニギハヤヒがアマテラスの命を帯びて天から天の磐船に乗って降ってきたとされる哮が峰(たけるがみね)。この岩の下に立ち、垂直の岩壁を仰ぎみますと、上に広がる青空のパワーが岩面に反射してこちらまでビームが届くように感じます。

●磐船神社船形の巨岩 ニギハヤヒの磐船をご神体としてモノノベの祖先ニギハヤヒを祀る磐船神社船形の大岩。秀吉の命で加藤清正が大阪城築城用に巨岩を切りだそうとしたら血が吹き出たので断念したという逸話が残っています。太古からの万物の生命がここに凝縮したようなパワーを感じます。

●岩窟めぐり 磐船神社の岩窟めぐりの洞窟は、まるで、地下の魔境に迷い込んだみたいに巨石が積み重なるなかをくだります。いくつも巨岩をすり抜けるにつれ、爆発させ発散させたいような激しい怪パワーを感じます。

咆哮峯(たけるがみね) 星のブランコ入口にそびえます。

◆哮峯(たけるがみね)
星のブランコ入口にそびえます。

天の磐船をご神体とする磐船神社

◆船形の巨岩をご神体とする磐船神社

巨石の隙間をすりぬける岩窟めぐり

◆巨石の隙間をすりぬける岩窟めぐり

鮎返しの滝 磐船峡 その磐船神社のそばを流れる天の川の少し下流には、巨石の上を躍りくだって勢いある魚さえ寄りつけないという鮎返しの滝があり、その上流には、約500メートルにわたって巨石がごごろごろ横たわる磐船峡が谷を刻んでいます。ただ、ここは目下、昭和30年代の台風で道が壊れ不通となっています。※一般のハイカーは危険ですから通らないでください。

人に見られることなく流れ落ちる鮎返しの滝

◆人に見られることなく流れ落ちる鮎返しの滝

巨石の間をうがつ磐船峡

◆巨石の間をうがつ磐船峡

磐船神社の岩窟めぐりを横に展開したような磐船峡。

◆磐船神社の岩窟めぐりを横に展開したような磐船峡。

◆貝原益軒も歩いた磐船古道を「道普請」で復活させよう

磐船峡のこのあたりは、かつて松茸の名所だった。江戸時代初期ここを通った貝原益軒も季節が季節なら恩恵に浴したかもしれない。彼の「紀行文」には、ただ「この谷の奥に星の社がある。織姫と牽牛を祀っている」と記されているだけです。名産までは知らなかったのかもしれません。

昭和に入ると、磐船峡を眼下に見下ろす磐船古道を車で松茸狩りの客が訪れ、酔っ払い運転でしばしば深い峡谷に車が転落したという。救出に村人がよく駆り出されたそうだ。

いま、そんな磐船街道を「道普請」で蘇らせようという機運が高まろうとしています。地権者の理解も得、行政に頼るだけでなく市民はボランティアで知恵や労力を提供し、官民一体となって約50年眠る古道を目覚めさせ、息を吹きかえらせようというのです。あわせてかつての松茸も蘇らせ、交野の名産にしようという夢まで語る人もいます。

いま、ここを訪れた人は、巨石ごろごろのすばらしさに感激しながらも、「廃墟」というが言葉があるが、この峡谷は昼間さえまったく人影の絶えた「廃峡」だと、暗くて荒れ放題で廃墟さながらの風景が広がる様子を、しばしばブログに記しています。

◆巨石めぐりコース

JR河内磐船駅➝交野山➝JR河内磐船駅➝獅子窟寺➝星田妙見宮➝(やまびこ広場)→磐船神社➝(やまびこ広場)→(星のぶらんこ)→哮が峰➝(星の里いわふね)→京阪私市駅

※全行程を実測していませんが、体験した部分をつなぐと、約16キロ、約8時間くらいのコースです。実測したら正確な行程と地図をアップします。(記入者 佐藤義也)